2025年12月・山岳民族子供支援

 タイ北部・西部から、ミャンマー(1991年に軍事政権によってビルマから改名)の東部・南部にかけて居住しており、カレン族の人たちは伝統的に高床式で半農半狩猟です。

Ⅰ. チェンマイ市内の「希望の家」訪問

 今回、私どもの通訳を担当する勝山桃子さんが昔スタッフとして働いていた「希望の家」に数年ぶりに訪問しました。この施設は宮崎県に住む上野さんが代表を務め、孤児の子供達を預かり学校に通わせています。1998年にタイ王国ノンタブリ-県に設立された、聖マ-ティン財団が運営する養護施設です。現在男女幼児から中学生まで約50名が生活しています。親をエイズや麻薬中毒、貧困などで失った山岳民族の子供たちを保護し、教育の機会を与えるための養護施設です。

Ⅱ. ティワタ子供寮村を訪問

 チェンマイ市内からでワンボックスで出発し、途中でカレ-材料を買い約7時間ティワタ寮へ到着・子供達は約60名・スタッフ4名が生活している。まずは恒例のカレー作りが始まった。

カレー作り

Ⅲ. ワソタ村を訪問

 ティワタ村から悪路を2時間ワソタ村子供寮へ到着、小学生までの子供達28名・スタッフ3名で運営している。山間部の為、平らな土地が無く子供達が運動できる場所が無く、村の願いだった運動場を2024年に日本人の個人資金で完成させました。運動場は、先日の豪雨で一部が崩れてしまいました。前回の訪問で水質検査を依頼されていた為9か所の水質検査を実施いたしました。

(運動場が一部崩壊)

(水質検査)

Ⅳ. クァイリ-リンモウ子供寮

 ティワタ寮から車で30分子供達は28名・スタッフ3名で運営しています。寮の前の田んぼで米を作り子豚を育て、売却して現金収入を得て寮の運営費に充てています。

(田んぼが運動場)

(子供達が餌を与える豚)

Ⅴ. おわりに

 ティワタ村(チパレ)寄宿舎の概要

 ティワタ村子供寮は、1994年に公立の小・中・高学校があるチパレ州ティワタ村に寄宿舎を建て、当初10名の子供達を預かり、スタ-トました。山岳民族の集落は、標高600mから1000m付近のミャンマ-国境付近に200以上あるといわれ、ひとつの集落に30から50世帯が生活し、国籍をもたない人達も多く、集落には教育施設がないため読み書きが出来ない人達が多く生活しています。

 今回の訪問で各寮の子供達が高校を卒業後、大学や専門学校へ進む子供達が増えており、子供達の中には大学に合格したが、入学金や授業料が払えず進学を諦めるケースもある。寮母さんから、日本人に相談があり入学金や授業料を面倒見る事もあります。(個人の支援)

(大学入学希望者と面談)

 【ミヤンマ-との国境に住むカレン族】

 カレン族は、タイ北部・西部から、ミャンマー東部・南部にかけて居住する、カレン系言語を母語とする山地民の総称です。住居は茅葺屋根の高床式住居を建て、住んでいます。

 女性の民族衣装は、自分たちで手織りした草木染めの布などに植物の種をデザインして縫い付けたりすることがあります。また、未婚の女性は白いワンピースの衣装を着る習慣があります。

 過去にケシの花の栽培で生計を立てていた種族で、現在は米の栽培を行っていますが軍事政権になってからケシの栽培をする村が多くなったようです。経済的に貧しく子どもを売ってしまうため、これを防ごうとして30年前から支援活動が始まりました。

【ティワタ村寄宿舎の運営】

 寄宿舎の運営は親が子どもたちの生活費を支払うことを原則としていますが、お金を払える親は、さほどいません。そのため日本と米国・韓国の学校関係者の支援により成り立っています。現在の支援は「物を持っていくだけの支援から経済的自立への支援へ」進んでいます。卒業生は、教員・看護師・プログラマ-になり、ティワタ寮への、支援も行っております。

 2026年1月5日

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